キャリー

suoahakaa2005-08-27

 とかくこの世はキチガイが多い。親がキチガイなら子もキチガイ。教師がキチガイなら生徒もキチガイ。まさにキチガイスパイラル。そのキチガイスパイラルの中で、はたして漏れは正常なのだろうか?と疑問に思った。「キチガイは己をキチガイだと自認していないからキチガイなんだ」なんて言葉を誰かが云った。裏を返すと自分はキチガイだと認めることこそが、自分がキチガイでないという証明。だがそれを人にも認めさせなければならない。自己完結はオナニーそのもの。ならば会う人会う人に自分はキチガイだとふれてまわるか。ここで考えてみよう、初対面の人に「私、キチガイなんですよ」と云われたら。キモイね。モイキー。その人には二度と会おうと思わない。自分がキチガイではないと証明するどころか、逆に黄色い救急車*1を呼ばれてめでたく金網に囲まれた隔離病棟で余生をのんびりと過ごせるだろう。ちょっとうらやましい。ならばどうすれば自分がキチガイではないと世間に認めさせることができるのだろう。そもそもその世間がキチガイではないという証明は?あんまり難しいことを考えていると本当に頭がおかしくなりそうだし何より疲れるので考えるのはやめよう。そもそもキチガイは世間とずれた行動をしていることが多い。それならば「ボクワキチガイダヨ」と心中に留め世間に合わせて行動すれば、自分も世間も漏れがキチガイではないと認めることだろう。「ボクワキチガイダヨ」「ボクワキチガイダヨ」…

 閑話休題

「キャリー」は超能力少女を描いたS・キングのベストセラーを映画化したもの。家庭では宗教にどっぷり浸かったキチガイな母親に抑圧され、学校ではクラスメイトに常軌を逸したキチガイじみたイジメを受ける可哀想な少女キャリーのお話。いじめられっこがある日切れていじめっ子に復讐するニュースはたまに目にするが、キャリーの場合超能力が使えるので切れ方の規模が違う。その惨劇まで60分以上、よくありそうな青春群像なのでそこを退屈だととるか恐怖への布石ととるかは観る人次第。ホラー映画に分類されてはいるが、漏れはキャリーに恐怖よりもいとおしさを感じたよ。そしてこれまで2*年、漏れの周りで常軌を逸したイジメがおこなわれなかったことに胸をなでおろした。願わくは、死ぬまで多分おそらく残り数十年、このまま安寧に過ごせんことを。

*1:地方によっては紫だったりするらしい