誕生日

 はっぴばーすでーとぅー俺ー はっぴばーすでーとぅー俺ー はっぴばーすでーでぃあー俺ー はっぴばーすでーとぅー俺ー
 子供のころ、誕生日は一年に一度のお祝いだった。
いつからだろう、誕生日がめでたい日ではなく、加齢を実感せざるを得ない忌々しき日になったのは。
いつまでもピーターパンでいたくとも、社会的な年齢はどうにも覆らない。
 アナログ時計の針を逆に回してみた。何度も何度も、夢中になって回し続けた。いつか時が戻るんではないかと思いながら。
いったい、どれだけ続けたのだろう、夢うつつの中で悟った。どれだけ時計を回せども、時間の無駄なだけだった…どれだけ回せども…