suoahakaa2005-09-15

 俺はいつまで過去の亡霊に憑り依かれているのか。
鉛のように思い亡霊に憑り依かれたままでは、未来へ軽快なステップを踏むことなどできようもない。
過去も未来も、全てを飲み込むだけの力があればまた別なんだろうが、人はそこまで強く成れるものか。
悟りを開くことはできないにしても、せめて過去を払拭できるだけの精神力を養うべく、今日も薄暗い檻の中で雌伏する。

 が、時折襲う、早鐘のような胸の動悸は何事か。あまりに早い時の流れに歯ぎしりをしながら、抗う術もなく、ただ、たった一粒の明かりを頼りに逃避するのみ。「書」という明かりを頼りにしながら…